この記事では、海外の公開オーディション番組「ゴット・タレント」シリーズの内容と魅力を解説します。
2022年5月、「ブリテンズ・ゴット・タレント」(BGT)で日本人の岩崎圭一さん(旅人・手品師)がゴールデンブザーを獲得し、大きな話題になりました。
そして、今年5月には芸人「とにかく明るい安村」さんが英国版ゴッド・タレント(ブリテンズ・ゴッド・タレント)に出演し、大きな話題になったのも記憶に新しいところです。
ExpressVPNのブログでは、現在「とにかく明るい安村」さんが出演中の同番組スケジュールが公開されています。


これだけ話題になっていると、ちょっと気になりますよね。
今回は、「ゴットタレント」や「ゴールデンブザー」について、内容をくわしく解説したいと思います。
番組のシステムやルール、審査員たちを知ると、その凄さや面白さが分かります!
感涙から笑いまで、120%「ゴットタレント」を楽しみましょう!
「ゴットタレント」とは
「ゴッドタレント」とは、様々なパフォーマーが賞金や大舞台でのデビューを目指し、オーディションに挑戦するスター発掘番組です。
優勝者は賞金100万ドル(約1億3千万円)、ラスベガスの大舞台でメイン公演の権利が与えられます。
アメリカやイギリスでは、ビッグドリームがつかめることで有名な番組。
コメディアン、手品師、歌手、ダンサーなど、どんな芸やパフォーマンスでも参加可能です。
世間に知られていないパフォーマーが世に出て有名になるチャンス!
優勝はしていませんが、ゴールデンブザー(※詳細は後ほど)を獲得した岩崎圭一さんが良い例ですね。
「ゴットタレント」の開催国
「ゴッドタレント」は世界各地で展開しています。
なかでも有名どころを上げると、
ゴットタレントの開催国(一部)
・アメリカズ・ゴット・タレント・・・アメリカで放送されているゴットタレント。
・ブリテンズ・ゴット・タレント・・・イギリスで放送されているゴットタレント。本家。
この2国でしょう。
イギリスの「ブリテンズ・ゴット・タレント」が本家で、そのフランチャイズ1つがアメリカ版になります。
2005年にイギリスで製作された番組がオリジナルですが、イギリス放送局の関係で放送延期となりました。
その後、2006年にアメリカでフランチャイズ最初の番組として「アメリカズ・ゴット・タレント」の放送が開始。
2007年にはアメリカから逆輸入の形になった番組「ブリテンズ・ゴッド・タレント」の放送が始まりました。
「ブリテンズ・ゴット・タレント」も、優勝者には賞金25万ポンド(約4,100万円)、「ロイヤルバラエティーパフォーマンス」というイギリスで毎年開催される大きなバラエティ・チャリティー番組の出演権利が得られます。
YouTubeチャンネル「トップ・タレント・ジャパン」で和訳された切り抜き動画が視聴可能です。
その他、各国で同じ形式の番組が制作されています。
日本でも、2023年2月にABEMAで「ジャパンズ・ゴット・タレント」が放送されました。
審査員は浜田雅功、GACKT、山田孝之、広瀬アリスの4名で、ABEMAプレミアムでいつでも視聴可能です。
「ゴット・タレント」シリーズのシステム、ルール
2022年現在、2006年のシーズン1~2022年のシーズン17(1年で1シーズン)まで開催されました。
シーズン毎にシステムやルールに少し違いがあるので、シーズン17(2022年)の「アメリカズ・ゴッド・タレント」を基準に内容を解説します。
オーディションは4段階。
オーディションのシステム
1.プロデューサーオーディション(未放送)
2.審査員オーディション(放送本編)
3.ラスベガスウィーク(録画放送)
4.生放送(最終審査)
それぞれ、解説していきます。
プロデューサーオーディション(未放送)
全米各地でプロデューサーが分担して行なう一般選考です。
放送には含まれません。
審査員オーディション(放送本編)
観客を入れて行なわれる二次選考。
ここからが放送本編になります。
ステージの演技を4人の審査員が評価し、「YES(合格)」を3人以上から得られれば次の段階へ進めます。
審査員一人ずつ赤いブザーボタンが用意されていて、評価が低いと押されてしまいます。
押されると、舞台上に審査員の人数分(4つ)あるXマークが一つずつ点灯。
4人全てのXマークが点灯すると、演技中止で失格となります。
「ゴールデン・ブザー」について
審査員4人の前に1つだけ置かれている金色のボタンが「ゴールデンブザー」です。
このボタンが押されると、準々決勝まで一気に進出!
審査員1人につき、1シーズン(1年)で1回しか押せません。(司会者もシーズンに1回押せます)
その重みにより、観客や審査員の「最高評価の象徴」として扱われています。
このボタンが押されると、金の紙吹雪や派手な照明による最高の演出に変わり、観客も総立ちで喝采!
似たボタンも販売されていて、パーティや宴会なんかで「ゴットタレントごっこ」なんていうのも面白いかもしれませんね(笑)
ラスベガス・ウィーク(録画放送)
次の生放送の前に録画放送される、審査員前での舞台演技2回目。
生放送に進むパフォーマンスが選考されます。
ここでも審査があります。
生放送(最終審査)
準々決勝、準決勝、決勝、フィナーレの4段階で優勝者を決定する、最終本番です。
※ゴールデンブザーを獲得すると、前のラスベガスウィークを飛ばしてここまでこれます。
このオーディションから、審査員による審査の他に視聴者による投票も実施。
決勝戦後、優勝者、準優勝者らは全米25都市をまわるツアー公演を行なうことになっています。
優勝者は賞金100万ドル(約1億3千万円)と、ラスベガスの大舞台でメイン公演できる権利獲得!
まさに「アメリカンドリーム」ですね。
ゴットタレントの司会者、審査員
審査員は一定のシーズンで変わりますが、プロデュサー、テレビ司会者、モデル、女優などがメインです。
ここでは、アメリカズ・ゴットタレント シーズン17(2022年)の司会者と審査員を紹介します。
司会者
司会者というより、主に舞台袖にいて参加者を応援する観客に近い存在です。
司会者のゴールデンブザー使用時は、番組がひときわ盛り上がります!
テリー・クルーズ
シーズン14(2019年)~参加。
アメリカ出身の俳優で、元NFLのアメリカンフットボール選手。
司会者は基本的に舞台袖で出演者見守り、盛り上げる影の立役者です。
司会者ですが、「ゴールデン・ブザー」の権利も持っています。
演技後に司会者が表に出てくるときはゴールデンブザーを使う確率が高く、感動ものです。
審査員
厳しい審査員から陽気な審査員まで、それぞれキャラが立っている審査員たち。
審査員たちのやりとりも、見どころの一つです。
サイモン・コーウェル
シーズン11(2016年)~参加。
イギリスのプロデュサーで、「ゴットタレント」の企画・原案者。
厳しい評価が有名で「ゴッドタレント」といったらこの人!というくらい、番組の中心人物です。
ハウイ・マンデル
シーズン5(2010年)~参加。
カナダのコメディアン、俳優、司会者。
優しい性格からか、他の審査員や出演者からいじられがちですが、人気者でもあります。
ハイディ・クルム
シーズン8~13(2013~2018年)、シーズン15(2020年)~参加。
ドイツ出身の女性ファッションモデル、女優。
モデルということもあって、とても美人な方です。
美人でありながら気取っていない陽気なキャラクターからか、ファンも多いですね。
ソフィア・ベルガラ
シーズン15(2020年)~参加。
コロンビア出身の女優。
ハイディ同様、綺麗な方です。
全員にいえることですが基本的にテンション高めで、なんだかんだいってもみんな仲が良いです。
世界で有名になった出演者「スーザン・ボイル」
イギリスの歌手「スーザン・ボイル」は、2009年の「ブリテンズ・ゴット・タレント」に出演し有名になった人物です。
彼女がステージに上がった時、たどたどしい会話、そこら辺にいる普通の中年女性のいで立ちから失笑されていました。
しかし、歌い始めると審査員は驚き、観客も総立ちに。
最後には会場の全員から拍手喝采を浴びました!
準優勝でしたが、それ以降、世界的な歌手として活躍しています。
2009年のNHK紅白歌合戦にもゲスト出演しました。
日本人も活躍!日本の出演者たち
日本人も出演し、多くの出演者が話題をつくり有名になっています。
日本人の出演者
・「蛯名健一」 → 2013年に出場し、日本人で唯一の優勝者、ダンス・パントマイム。
・「ゆりやんレトリィバァ」 → 日本で有名なお笑い芸人。
・「ウエスP」 → SNSでバズったお笑い芸人。
・「ゴンゾー」 → ピン芸人のタンバリンマスター。
・「仙丸」 → 太神楽曲芸師。
・「Travis Japan」 → 日本のアイドルグループ。ジャニーズ事務所所属。
その他、多数。
そして、日本人で初めて「ゴールデン・ブザー」を獲得し話題になった「岩崎圭一」さん。
これをきっかけに知った人が多いと思いますが、世界中を「人力」で旅しているとても魅力的な方です。
興味のある方はご本人が記録しているブログ「けいの無銭旅行記」を一度見ることをオススメします。
まとめ
歴史のある番組で、全ての魅力はとても伝えきれませんでした。
やっぱり、一度見てみるのが早いですね。
スケールの大きさ、ゴールデンブザーが賞賛される理由、楽しむための予備知識としてお役に立てれば嬉しいかぎりです。
以上になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。