この記事では、よくある訪問販売や勧誘の種類と、かんたんな勧誘の断り方を紹介します。
訪問販売やセールス、勧誘は以前に比べ減ってきましたが、ネット回線サービス業者や宗教などの勧誘はいまだにあります。
一人暮らしに慣れていない方や主婦の方だと、しつこい訪問販売やセールス、勧誘をどう断れば良いのか不安ですよね。
自分も一人暮らしを始めたばかりの頃、どう断れば良いのか戸惑いました。
そんな訪問販売や勧誘のかんたんな断り方を、今まで経験してきた勧誘パターン、実例をもとに紹介します。
勧誘の対応で余計な時間や問題が起こらないよう、確実でかんたんな断り方を覚えておきましょう。
よくある訪問販売、勧誘の種類
住んでいる環境にもよりますが、どこでもよくありそうな勧誘を2つ挙げます。
よくある訪問販売、勧誘
・ネット回線サービス業者の契約
・宗教団体、セミナー参加などの勧誘
以前は新聞の勧誘や布団や教材などの訪問販売が頻繁にありました。
現在ではネット文化の影響もあって、ほとんどなくなった印象です。
ですが、ネット回線サービス業者の契約、宗教団体の勧誘、セミナー参加の誘いなどの訪問はいまだに時々あります。
ネット回線サービス業者に関しては電話での勧誘もあり、ここ最近の勧誘では一番多くてしつこい印象。
宗教団体、セミナー参加などの勧誘は、わりとすぐ帰ります。
営業とは違うため、明確なノルマなどは基本的にはないのでしょう。
広報的な活動が目的だと思われます。
訪問販売、勧誘の入り方
相手が最初にいってくる、よくある勧誘の入り方を2種類ほど挙げます。
訪問販売、勧誘の入り方
・「○○に関する件で、ご連絡がありまして……」
・「アンケート調査にご協力していただければ、お礼を……」
基本的にはどの誘い方でも、玄関先での対面対応を求めてきます。
対面対応だとこちらは断りづらくなり、話を長くできる可能性も上がるといったところでしょう。
そのために「必要な連絡」「直接会わないとできないこと」といった言葉をきっかけにして、玄関を開けさせようとしてきます。
考えてみればわかりますが、どちらも玄関を開けずにできる話です。
連絡であれば口頭、アンケートなども「お礼」といったエサに釣られないように気をつければ、答える必要はありません。
それぞれ以下に分けて説明します。
入り方「○○に関する件で、ご連絡がありまして……」
「わたくし○○というものですが、この地域一帯に関することでお知らせがありまして……」
など、聞いておかないといけないような連絡、お知らせといった話で誘ってきます。
「この辺一帯は電波の入りが悪くありませんか?」「回線工事が行われたことをご連絡に」といったものが多く、その流れから回線契約の話にもっていこうとする流れです。
ですが、考えてみましょう。
実際に必要な連絡事項は、電話、メール、書面のどれかで来ます。いちいち家に来ません。
ネット環境が必要ない家庭なら関係ない話ですが、そういう家庭は少ないと思います。
ネットの繋がりが悪いと思ったら、まずは自分で調べて大手を検討するほうがオススメです。
当然ですが、勧誘は自社のメリットを誇張して、デメリットはほぼ話しません。
自分で調べる分には時間をかけてじっくり検討できます。
入り方「アンケート調査にご協力いただければ、お礼を……」
簡単に済むアンケートに答えてちょっとしたお礼を貰える、お得と思わる誘い方もあります。
簡単に済むアンケートといっていますが、それは玄関を開けさせるための、ただのオトリの場合がほとんど。
アンケートといいつつ、実際にはそれが営業内容だったりもします。
「簡単」の基準は人それぞれなので嘘はいっていない、といったところでしょうか。
「アンケートに答えてお礼=契約したら簡単なお礼」だと思った方がよいです。
昔よくあった「新聞契約したらビール券や洗剤をくれる」のと同じですね。
基本的な断り方
基本的な勧誘の断り方は、以下2点です。
基本的な断り方
・「すいません、お断りしていますので」で通す。
・居留守を使う。
インターホン(なければ玄関ドア越し)での対応をし、対面に応じないようにしましょう。(万が一のリスクに備えましょう)
どちらかといえば、居留守を使うより一度ハッキリ断った方をオススメします。
その理由も含めて、以下で説明していきます。
「すいません、お断りしていますので」で通す。
肝心なのは、最初から明確に断る意志を見せることです。
あまり聞く耳を持ってしまうと、相手も「聞いてくれる」と踏んでしまいます。
最初から半ば強引にでも「お断りします」と通しましょう。
やってはいけない断り方は「結構です」や「いいです」といった、了承ともとれる断り方。
向こうが成約と見なしてくる場合もあり問題になりやすいので、明確に「お断り」と伝えましょう。
「特定商取引法」では、以下のように定められています。
事業者は、訪問販売をしようとするときは、勧誘に先立って消費者に勧誘を受ける意思があることを確認するように、努めなければなりません。
消費者が契約締結の意思がないことを示したときには、その訪問時においてそのまま勧誘を継続すること、その後改めて勧誘することが禁止されています。
引用元:訪問販売 - 特定商取引法ガイド - 消費者庁
しつこい勧誘は「特定商取引法の違法行為」なので、最悪の場合は「警察に通報します」で対応しましょう。
※次で紹介しますが、実際に通報したこともありました。
特定商取引法にもあるように、契約の意思がないことを明確に示せば、それ以降の勧誘は違法行為です。
「お断りします」と明確に示した後にも続けて話してくるようなら、
「もうお断りしましたよね。特定商取引法の違反ですよ、お引き取りください」
もしくは、
「通報しますよ」
と伝えればよいです。
その後にもしつこい勧誘などがある場合には、警察相談専用電話#9110で相談しましょう。
警察相談専用電話は、電話勧誘などの話でも相談できます。
居留守を使う。
居留守を使う方法もありますが、一時しのぎです。
特定商取引法の内容にある「約締結の意思がないことを示した」ことになっていないので、また来る可能性が残ります。
相手も暇ではないし、一時しのぎでもしばらくはくることもないでしょう。
ですが、しばらくこないというだけで、またくるかもしれません。
ガスメーターや扉などに、目立たなくマーキングされる可能性もあります。
「またくるかも」が精神的にもストレスになるので、そういった意味ではあまりオススメはしません。
先に挙げた特定商取引法にもあるように、1回確実に断っておく方がオススメですね。
訪問販売や勧誘の実例を紹介
ずいぶん昔(7~8年前)になりますが、かなり強引な訪問販売、勧誘の実例を紹介します。
少ないパターンだと思いますが、参考までに。
「え?お断りって何ですか?お知らせですよ?」
先に紹介した「この地域一帯の方にお知らせが」と、最初に誘ってきました。
ネット回線サービス業者です。
「すいません、お断りしてますので」と半ば話を遮るように伝えると、
「え?お断りって何ですか?お知らせですよ?」
と、切り返してきました。
この時、最初はインターホンで対応していたのですがつい対面対応してしまいました。
その後、
「現在の回線は速度が遅くなったりしませんか」
といってきたので、
「今の回線で問題ないです」
と強気で答えたら帰っていきました。
今思うと「問題ない」という断り方は少し危うかったかなと思います。
回線速度の話をしてきたので、もっともらしく聞かせようとしたんでしょうね。
把握していない人のほうが多いと踏んでるんでしょう。
「下り○○bpsで動画も快適に見れてますよ。ゲームもやらないので今の環境で快適です」
とでもいえば、もっとはやく退散したかもしれません。
自分で把握しておくのも手ですね。
「以前に封書が投函されていたと思いますが、お読みになりましたか?」
「以前に封書が投函されていたと思いますが、お読みになりましたか?」と最初に聞かれました。
この後、
「読んでいません」
と答えたら、
「では、ご了承得られたということで進めさせていただきます」
といわれました。
とんでもない話ですよね。まったく理解できません。
「読んでいないのに了承したことになる意味がわかりません」といっても、また同じことをいってきて、同じ会話の繰り返し。
この時、対面対応してしまい3時間近くこの内容の押し問答。
最終的に警察へ通報し、その通報中に逃げていきました。
まとめ
とにかく「断る」の意思表示と言葉が重要です。
まとめ
・「すいません、お断りします」など、相手を感情的にさせない程度に、明確に「断る」
・玄関先での対応など、対面対応は絶対しない
よけいな時間や問題にならないよう、悪質な勧誘には気をつけましょう。
引っ越したばかりだと、どこから情報を仕入れているのかわかりませんが、よく来る印象です。
すべて明確に断っていれば来なく(来れなく)なりますので、駆逐するつもりで断っていきましょう。
以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。