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仕事関係

正社員のメリット・デメリットを解説。こだわる必要はある?

この記事では、「正社員」のメリット・デメリットと、契約社員、派遣社員、パート(アルバイト)との違いをわかりやすく解説します。

就職や転職を考えた時、まず考えるのが雇用形態だと思います。

「正社員」での雇用を考える人は多いと思いますが、正社員にこだわる必要があるのか、あらためて考えてみると疑問ですよね。

そんな「正社員」のメリット、デメリットについてわかりやすく解説したいと思います。

今とこれからの働き方を考えるとき、雇用形態の理解は重要です。

現代の働き方は多様化していて、単発のアルバイトや派遣の仕事がすぐ見つけられる「メルズジョブ」といったサービスもあります。

「正社員」であることが自分にとって大事なのか、メリットとデメリットを確認してみましょう。

正社員のメリット

空を見上げて走り出すサラリーマン

正社員のメリットを一言であらわすと「収入と雇用の安定」です。

正社員のメリットは大きく分けて5つ。

正社員のメリット

・雇用が安定している

・福利厚生が充実している

・社会的信用が得られる

・他の雇用形態より収入が多い

・転職で有利になる

一つずつ、かんたんに解説していきます。

雇用が安定している

正社員は、よほどのことがない限り解雇されません。

勤務態度に問題があったり、業務命令や職務規律に違反しなければ、解雇されることはないでしょう。

解雇が客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当と認められない場合は、労働者をやめさせることはできません(労働契約法第16条)。

引用元:労働厚生省公式サイト「労働契約の終了に関するルール」

法的にも、会社が解雇することは基本的にできません。

あとは会社が倒産さえしなければ、定年まで安定して雇用してもらえます。

福利厚生が充実している

法的に定められている社会保険の加入、健康診断や保養施設の提供、資格取得支援といった会社独自のものも含め、福利厚生は正社員の大きなメリットです。

社会保険に加入されれば厚生年金や健康保険、所得税、住民税といった手続きも給料から控除(処理)されるので手間がかかりません。

健康診断などは人間ドックを安く受けられたり、資格取得も費用や時間の支援をしてもらえたりと会社によっては良待遇を受けれます。

社会的な信用を得られる

正社員は安定収入により社会的信用を得られるため、家や車のローンが組みやすく、クレジットカードの審査も通りやすくなります。

「長期雇用と安定収入による経済力の信用」ともいえるでしょう。

他の雇用形態より収入が多い

非正規雇用の社員と比べて、正社員は賃金が高い傾向にあります。

あくまで雇用形態での比較なので雇用先によって大きくかわりますが、ボーナスや退職金、勤続年数による昇給など、「正社員」というだけで比較的に収入は多くなります。

転職で有利になる

正社員であることは、責任のある仕事をする、社会的マナーを身につける経験につながります。

そういった経歴があると、その経験が実績として評価・信頼されるので、転職で有利になります。

正社員のデメリット

悩むサラリーマン

正社員のデメリットを一言であらわすと、「仕事の責任による時間、生活の束縛」です。

正社員のデメリットは大きく分けて5つ。

正社員のデメリット

・異動や転勤の可能性がある

・仕事の責任が重い

・残業や休日出勤になりやすい

・副業ができない場合がある

・希望する仕事ができない

一つずつ解説していきます。

異動や転勤の可能性がある

正社員は、異動や転職の辞令が出た場合、原則的には従わなければなりません。

今までの職場の人間関係、生活環境、仕事内容、すべてリセットされてしまうこともあります。

上司との相談である程度の都合は許容してもらえるかもしれませんが、一般的に断ることは難しいです。

仕事の責任が重い

仕事に責任をもつのは当然のことですが、正社員はとくに仕事の責任が重いです。

メリットであげた雇用の安定や福利厚生、賃金が高いといった部分は、会社がそれだけ正社員に期待している部分ともいえるでしょう。

そういったメリットの代償が、「責任の重い仕事」につながります。

残業や休日出勤になりやすい

責任の重い仕事をまかされるということは、確実に自分で処理しなければならないということ。

仕事が期日までに終わりきらなければ、残業や休日出勤をしてでも終わらせなければなりません。

残業や休日出勤といった「時間外労働」は労働基準法36条(三六協定)によって以下のように定められています。

残業時間の上限は、原則として月45時間・年360時間とし、
臨時的な特別の事情がなければこれを超えることはできません。

引用元:厚生労働省公式サイト「時間外労働の上限規制」

逆をいえば、月45時間、年360時間までは残業ができるともいえます。

「はやく帰りたいから、仕事が期日までに終わらないけど残業しないで帰ろう」

「明日は休日で遊びに行きたいから、仕事が期日に間に合わないけど休もう」

なんてワケにはいきません。

副業ができない場合がある

副業を禁止している会社も少なくありません。

経団連の調査によると、2022年時点で約3割の中小企業は副業や兼業を認めていないようです。
(参照元:経団連公式サイト「副業・兼業に関するアンケート調査結果」

理由としては、本業の仕事に専念してもらいたい、ムリして体調を壊されては困る、といったところでしょうか。

また、残業や休日出勤もあると必然的に副業する時間が取れない、という理由で副業すること自体が難しくもあります。

希望する仕事ができないことが多い

会社は組織なので、個人の希望で好きな仕事をすることは難しいです。

部署が分かれている会社だと、不足する業務、部署に人材を入れるのは当然のこと。

会社の状況に適していなければ、希望する仕事につくことは難しいでしょう。

「人事の仕事をしたいのに、人材不足の経理部に配属させられる」

なんてことも、よくあることです。

正社員と契約社員の違い

「契約社員」とは、会社と雇用期間をきめて契約を結んだ社員のことです。

正社員との大きな違いは、雇用契約期間の上限が原則として3年であること。

福利厚生が適用されない場合もあり、「雇用の安定と待遇」の面では正社員よりデメリットがあります。

収入の面でも正社員よりは劣るでしょう。

メリットは、副業が可能であったり、雇用契約の条件によっては勤務時間を調整できるなど、正社員よりライフスタイルに融通がきくところ。

雇用期間が決まっている点も、転職を考える場合には契約期間満了にあわせて退職を切りだせるので、人によってはメリットといえるかもしれませんね。

正社員と派遣社員の違い

「派遣社員」とは、人材派遣会社と契約し、仕事先に派遣される社員のことです。

正社員との大きな違いは、雇用期間や勤務時間を自分に合わせて調整しやすいこと。

※一般的にはフルタイムの就業になります。

社員の契約先は、仕事先ではなく「人材派遣会社」であることも、大きな違いですね。

派遣期間が切れても派遣会社が次の仕事先を紹介してくれるので、そういった面では契約社員よりも仕事探しの負担が少ないというメリットもあります。

正社員のメリットがない分、デメリットを払拭できるので、「収入や安定がない分、ライフスタイルに融通がきく」といった雇用形態といるでしょう。

正社員とパート・アルバイトの違い

他の社員と比べて、基本的に勤務時間が少ないのがパート(アルバイト)の定義です。

正社員との大きな違いは、時給や日給で給与計算、自分で勤務時間や日数を決められるところ。

ちなみに、パートとアルバイトに明確な違いはありません。

未経験でも可能な仕事も多く、融通の利きやすさがメリットでしょう。

収入や雇用の安定といった面では派遣社員以上に不安定なのが、大きなデメリットです。

まとめ

安定した収入を考えるなら、やはり「正社員」といえます。

ですが、現状の不景気を考えると「副業ができない、しずらい」といったデメリットは、正社員のメリットが減りつつあるようにも感じますね。

「雇用の安定」や「異動や転勤の可能性」も、人間関係の観点で考えると良くも悪くもあるといえます。

※人間関係についてはどの雇用形態でも関わってきますが、オススメの対処法を別記事であげていますので、気になる方はそちらをどうぞ。

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働き方が多様化した現代で、正社員にこだわる必要はもうないのかもしれません。

「安定した収入」をとるか、「自分にあった時間の使い方」をとるか。

ライフスタイルは人それぞれです。

一度「正社員」であることが自分にとって大事なのか、再確認するのもよいのではないでしょうか。

以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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